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お子さんのフッ素塗布について

こんにちは!徳重なかよし歯科院長の林です。

虫歯予防にはフッ素が重要、といったことはよく聞かれると思います。一方で、フッ素を取りすぎると毒だから、ということを聞いてフッ素に抵抗感がある方もまれにいらっしゃいます。今回はそういったフッ素についてお話ししようと思います。

虫歯予防のためのフッ化物としては、フッ化ナトリウムがよく使われますが、フッ化ナトリウムは水に溶けるとイオン化してフッ化物イオンとなります。唾液中でもフッ化物イオンとして存在しており、歯の組織であるエナメル質にフッ化物イオンを作用させると、フルオロアパタイトという酸に溶けにくい性質の安定した結晶に変化し、エナメル質が強化されます。そして、歯質の強化だけでなく抗菌作用もあるため、細菌による酸の産生を低下させることで、虫歯の予防効果を得ることが出来ます。

フッ化物は、フッ化物が配合された歯磨き粉や、フッ化物洗口剤、歯医者さんで行うフッ素塗布、といった形で行いますが、フッ化物の効果を最大限に発揮させるためには、低濃度のフッ化物を持続的に用いることです。つまり、自宅でのフッ化物配合の歯磨き粉や、フッ化物洗口剤の使用が大切になります。

歯磨き粉や洗口剤に含まれているフッ化物の濃度の上限は決まっているため、毎日使用しても人体には全く影響はありません。ただし、まだ体が出来上がっていない幼児に対しては、年齢にあった濃度のフッ素配合の歯磨き粉や洗口剤を使用する必要があります。また、歯医者さんで行うフッ素塗布は、家で使用するフッ素入りの歯磨き粉などよりもずっと濃度が高いのですが、3カ月に1度程度塗布することで、歯質をより強化し虫歯予防の効果を得ることが出来ます。濃度が高いといっても、通常歯医者さんで塗布する程度の量であれば人体への影響はありません。フッ素塗布は大人の歯がしっかりと生えきる15歳ごろまで継続することが大切です。

近年虫歯の数は大きく減っており、それにはフッ素入りの歯磨き粉の普及が大きく関与しているといわれています。正しい知識でフッ素を使用することでしっかりと虫歯を予防することが出来るため、気になる点があれば是非歯医者さんにお気軽にご相談ください。




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